冬に湿度を上げると一石三鳥
冬は乾燥の季節。お肌にも喉にも悪影響を及ぼす季節である。気にされている方は、加湿器などを使用されていることだろう。我が家においてもこの時期は加湿器が手放せない。
梅雨の時期は、湿度といえば不快なものでしかない。暑がりな僕は、梅雨がやってくるとうんざりしてしまうほどなのに、冬になると手のひらを返したように加湿をするのだ。
しかし、冬に加湿をすることは一石三鳥の良いこと尽くめなのである。その代表的な三つを紹介していこう。
冬に湿度を上げる三つのメリット
人が快適に過ごせる湿度は40~60%と言われている。もちろん快適に過ごせるに越したことはないが、それ以上の効果も期待できるのだ。次にその効果について説明していこうと思う。
①体感温度が上がる
梅雨のジメジメを思い出してもらいたい。あの時期は、それほど気温は高くないにも関わらず人によっては非常に暑苦しく感じる。暑がりな僕などは、ジトジトして非常に不愉快な思いをしてしまう。
同様に、冬であってもに湿度が上がると体感温度は上がる。このメカニズムは皮膚表面の水分が蒸発しにくくなるため、体熱が奪われにくくなる事が原因。劇的な効果はないのだが確かに体感に変化があるように感じる。
②鼻や喉の調子を整え風邪を予防できる
乾燥すると喉を傷めやすくなり、風邪を引きやすくなってしまう。実際に経験される方も多く分かりやすいかもしれない。
このメカニズムは、鼻や喉に潤いがあればしっかり粘液が分泌されており、例え菌が鼻や喉に付着したとしても粘液と一緒に排出されやすく感染しにくくなる。だが、乾燥してしまうと粘液が減りウイルスが付着しやすくなり、風邪を引きやすくなってしまう。
朝起きた時、喉が乾燥して痛くなっていて嫌な予感がしたら風邪だったということがなかっただろうか。もしかしたらそれは、乾燥が原因で風邪を引いてしまったのかもしれない。
③肌の乾燥を防ぐ
冬の肌トラブルで多いのが乾燥。特に女性であれば夏場と冬場の肌ケアを変えているのではないだろうか。男の僕でさえ、冬の乾燥肌のケアは入念にするくらい肌へのダメージは大きい。
外出時の湿度コントロールは非常に困難だが、自宅でのコントロールはある程度可能。防げる肌トラブルは未然に防ぎ、トラブルが発生するにしても最小限に抑えておきたいところだ。
加湿器以外の湿度を上げる方法
加湿器を使用するのが定番かもしれないが、家庭によっては加湿器がない場合や、置き場所に困ることもあるだろう。可能な限り出費を抑えながら、うまくやりくりしていきたい。
具体的な代替え案を紹介していくので参考にして欲しい。
- 濡れタオルや洗濯物を部屋に干す
- ヤカンでお湯を沸かす
- 水を張った容器(金魚の水槽など)を部屋に置く
- 観葉植物を育てる
- お風呂上りにお風呂の戸をしばらく開けて蒸気を部屋に入れる
- 部屋掃除の際、水拭きする
アイディアと工夫次第では他にもありそうだ。独自に考えて実行してみるのも面白いだろう。
まとめ
冬に湿度を上げるメリットの代表的な三つを紹介してきた。昔、何気なくやってきたストーブの上にヤカンを置きお湯を沸かす行為などは非常に理にかなったことだったと思う。
現在の住環境では、寒さが厳しい地域を除いてはエアコンを使用されている家庭が多いだろう。しかし、エアコンは水分を屋外へ排出してしまうので部屋の湿度が下げることにつながりかねない。
この冬は、少しでも快適に過ごすため湿度に注目してみて欲しい。快適に健康的に過ごせればこれ以上の事はない。